大磯のカマス祭に居合わせる

日付と場所 10月18日 大磯港

時間 5時〜10時
天気 晴れ
気温と風 24℃ 南西3m/s
釣果 カマス25〜30cm4匹 マダイ8cm1匹

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 友人の仕事が年末に向けて忙しくなってくるという事で今のうちに行けるだけ行こうという話になり、リベンジという形で今回も大磯港にやってきた。
前回と同じく朝5時の駐車場オープンに合わせて友人の車に乗せてもらい現地に到着すると何やら様子がおかしい。
なんか知らんけどメッチャ人がいっぱいいる!?
荷物を持って駐車場から中央の岸壁に向かうと既に漁港側は5組くらいで陣取りされており、更に手前にも4名ほどが釣り座を構えていた。
前回来た時と釣り客の入りが多すぎる。呆気にとられながらもなんとか中央岸壁角付近の隙間を友人と埋めて支度していると、どうやら至る所で魚が釣れているようだ。
まだ暗がりの中で目を凝らして周囲の釣り人が針を外している魚を見ると良型のアジ?サバ?にしては身が細い。いやこれはカマスだ。しかも立て続けに鈴なりに釣れている。
初めての状況に戸惑いつつ、先ずはいつものアミ姫とサビキで仕掛けを海中に投入する。しかし一向にアタリが来ない。
その間も周囲の釣り人は竿を振ったそばからカマスが掛かった仕掛けを引き揚げている。
漁港側の人たちもすぐ隣りのおじさんも胴付き仕掛けに少し大きめのサビキ針を付けて遠投し、それを引きずりながら糸を巻いている。そしてその一投で2匹3匹4匹とカマスが掛かっていた。

なんじゃそりゃ。胴付き仕掛けというのはすぐ下に落として竿をしゃくるのがセオリーかと思っていたがなるほどそういう使い方もあるのか。
その後もカゴサビキを繰り返し投入して何とか最初の1匹を釣る事が出来たが後が続かない。そこで周りの人に少し倣う格好でテンビン青イソメに変更。しかしアタリはあるが掛かって来ない。

首を傾げながら仕掛けを回収しようとリールを巻く速度早めた途端に竿が曲がる。
「えっ!?」と思わず声が出ると同時に2匹目のカマス
隣りのおじさんから「イソメを追いかけてきたんですよ」と声をかけてもらう。
カマスはどうやら動く物に反応しやすく、いつものようにテンビンを投げて魚が掛かるのを待っていては釣れないらしい。
そうとなればひたすら投げて巻いてを繰り返す。
しかし自分が投げていても釣れるのは10投のうち1匹あるかないか。隣りのおじさんは2投に1投はカマスが複数掛かっていた。
岸壁の角に構えていた人はカマスしか釣れない状況にやや辟易しながら釣り上げていたが、埒があかないと悟ったのか周りが釣れている中で釣具を片付けていた。

やはりテンビンイソメだと底の方を這わせるので魚に見向きされにくいようだ。今回は胴付き仕掛けを持参しておらず、かといって自作しようとしても釣り始められる頃には自分のスキル不足を悔やみながら夕日を拝んでいることだろう。仕掛けはこのままとにかく数をこなして少しでも釣果を得られるようにテンビン仕掛けを投げ続けた。


 友人はワームとジグヘッドで挑戦しているがなかなか遠くに仕掛けが届かない。しかもリールに巻いた糸が劣化しているらしく、掛かってもすぐに切られているようでなかなか苦戦しているが何とか1匹釣り上げた。
自分は何とか25〜30cmのカマス4匹と10cm以下の小さなマダイが1匹釣れたところで10時を回り納竿。


 途中80cm近いスズキを揚げている人がいた。何人かタモ入れを手伝ってもらってようやく釣り上げていたが、大磯にこんなデカい魚がいるのかと友人と目を丸くした。

 

 港内はようやく落ち着きを取り戻し、「3投以内に釣れなかったら帰ります」と魚よりも時間と格闘していた隣りのおじさんは43匹を釣り上げて満足げに竿を片付けていた。


 この日は恐らく港内だけでもカマスは1000匹近く釣れていたのではないだろうか。
東側の岸壁の様子は見ることは出来なかったが同じ様な状況か、もしくはカマスより他の魚種を狙って人が分散していたのかもしれないが、種類よりも数が欲しかった自分にとってはお祭り状態であった。
残念ながら周りの人から比べれば数は少なかったが、帰って捌く事を考えると少しのほうがいい。昔実家で親父に作って貰った一夜干しの味を思い出して腹が鳴った。


 帰りの車中で調べてみたが、この日は朝まづめと満潮が重なっていたようだ。恐らくはこのタイミングで竿を出せば釣果が望めると皆んなが集結したおかげで活気があったのではないだろうか。

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 そろそろ朝晩の低気温が厳しくなってくる。折を見てまた機会を伺いたい。