江之浦は猫のいない初声漁港

日付と場所 9月21日 江之浦漁港
時間 9時00分〜14時00分
天気 晴れ
気温 27℃
風 北 2m

釣果 カタクチイワシ24匹 友人から貰ったハコフグ1匹

 

 気がつけば2021年もあと3ヶ月になっていた。相変わらず仕事はバケツをひっくり返したような大騒ぎ状態で、今まで感じたことが無かった ストレス というものが自分の心身に押し寄せているのを認識し始めていた。無意識に歯を食いしばっているためか耳鳴りや首周りのキリキリする痛みが常に起きていて、ああ、ようやく俺も仕事のことでイライラするようになってきたのかと感慨深く…

と、何だか良く分からない前置きはこれくらいにして、ようやく釣りに出かけるチャンスが訪れた。

疲れた身体に鞭打っての電車釣行になかなか乗り気せずにいたが、自動車で楽々釣行をしたいという他力本願パワーをついに友人に受け取ってもらえたのだ。

コロナ禍で過去に訪れた釣り場や付随する駐車場が閉鎖されていて選定に少し手間取ったが、今回は初めての訪問になる江之浦漁港。規模的には初声漁港と同じくらいかな?

国道135号線からヘアピンの様に鋭角な細道に入ると入港料1,000円を払って先に進む事が出来るが、逆に支払わないと港内の様子を確認する事は出来ないようだが、この辺は致し方なしか。

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写真右側の岸壁だけに釣り人がいたので他の場所は禁止されているか釣りに適さないと思われる。

奥の石階段を上がった岸壁の先端と右側は全て大きなテトラポットが積まれており、竿出しは無理だったので釣り座は船着き場の少し先に構えた。

周りの釣り人は全体で15名ほど。ほとんどがウキフカセで次にルアーマンが数名、1人だけテトラ際で落とし込み。お互いに適度な距離が保たれており、余程なことが無い限り仕掛けが絡む事故は無さそう。ウキフカセ以外はアタリが無いのか早々に人が入れ替わっているようだ。

友人はワーム、私はカゴサビキで開始。7号という相変わらず欲張った針の大きさのためにウキは動くが針には掛からず。友人のワームもひたすら端っこを齧られていた。しばらくもどかしいやり取りをしていると小さいキタマクラが腹に針を引っ掛けてきた。

少し納得いかないボウズ回避であったがモチベは上がったのでウキのタナを変えたりチョイ投げしたりしていると港内の海面にナブラが立ってきた。というか魚が泳ぐ時にヒレが水面を蹴って川のせせらぎみたいな音がしている!

明らかにイワシとか小魚の群れではなく、そしてボラのように魚体を目で追えるスピードではなかった。初めてのことに動揺していると自分のウキにその群れが近付いてきた。途端にウキが引き込まれた! が竿にテンションが掛かる暇もなくハリスが千切れていく。仕掛けのパワーが全く足りていないようだが、何とか釣り上げようとカゴにオキアミを詰め直して投げる。しかしその度に釣り針が無くなっていき、最終的にハリスには2本しか残っていなかった。

友人が「あれはソウダガツオだ」と言っていたが本当か!? 冗談で言ってるのかガチなのか自分には分からなかった。なす術なく群れは去っていった。

仕掛けを付け直してしばらく放っているとイワシが釣れ始めた。7号のトリック針がギリギリ口に入る大きさのようで、魚の大きさも程よく群れの中から選別することが出来ているようだった。そのままカゴサビキでイワシが緩やかに釣れてオキアミが無くなったところで納竿。

なかなかに魚影は濃いが頻繁に釣れる印象ではなく、他の釣り人が釣っていたのを見たのが40cm近くのアジ1回だけ。まあウキフカセだからなのかもしれないが粘っている人が多くアタリはあるのだと思う。

自分のカゴサビキもそうだがウキや竿先がピクリともせず、周りの人も釣れていないようではモチベも上がらず楽しくないだろう。今回はそういう事が無く終始楽しむことが出来たので少ない釣果ながら満足できた。この感覚は初声漁港に似ていると思う。過去に何回か行ったがアタリが無い日は無かったので釣果に関係なく楽しかった(ネコ要素も少しあるが)。

江之浦の周辺は食事処や土産屋が多数あり、ほんの少し足を伸ばせば温泉もあるのでそっちメインでも楽しめる漁港といえる。また機会を見つけて行きたいと思う。