釣行記録序文

実家のある日本海側は新潟東港でひたすらダンゴ釣りで黒鯛を狙っていた、のはもう二十数年前の話。仕事の都合で神奈川に引っ越し、ようやく2017年になって、太平洋側に釣り糸を垂らす事が出来た。
それまでは車を持ってない、自分の家から釣り場まで遠いなどの理由で敬遠してる内に興味が無くなってしまっていたが、友人が少しばかり釣りに興味を持ったという事で、ならば再開してみようかという気になった。

一昨年の暮れに物置で埃を被っている釣り道具を取りに行くよ、と今は亡き父に話していた。

父は昨年の春にこの世を往った。
父の釣り好きは相当なもので、海の無い生まれ故郷の長野に嫌気がさして新潟へ移り住んだ事や、自分が釣った魚の剥製作りや貝殻集め、FRP製の手作りボートで船舶免許を取って近所の港に繋留させたりと、いま思い返すとかなりのモンだった。
しかし実家暮らしをしていたその頃の自分はまだ釣りに対する物心みたいなものが足りてなかったように思う。父のその辺の熱意がいまいち理解しきれず、
今思うとなかなかにアグレッシブだったなあ、もっとたくさん話しておけば良かったなあ、と思っても後の祭り。

このブログは今の今後の自分に対する覚書きみたいなものです。仕事や肉や酒の事や、アホでしょーもない事も含めて残りの釣り人生について記録していこうと思います。